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カラス

カラス

俺の名前は「ハシブトカラス」
最近、人間たちには嫌われているみたいだな。
昔は「七つの子」や「夕焼け小焼け」の歌にもなったのに、調子のいいこった。
ゴミを散らかすとか言ってるらしいが、めしがそこにあるから食うだけなのに。
だいたい、週に2回、決まった場所に置いて行ってくれるから楽だね。
それも腹の減ってる朝、山積みで、よく見える、採りやすい場所だからね。
これが夜なんかに出されちゃ、見えなくてわかんねぇや。
町によっちゃあ、夜出すらしいが、そこの仲間に聞くと、
めしの食い上げだそうだ。そうなったら山へ帰るしかないか。
おっと、山も人間の野郎どもに崩されちまったなあ。
何とかなんねえかあ。俺も地球の住人なんだけど。

俺の仲間に「ハシボソカラス」っていうのがいるが、
こいつの鳴き方は「アーアー」であんまり迫力が無いね。口も細いし。
その点、おいらは「ガーガー」でカラスらしい鳴き方だ。
頭の方も「インコ」や「オウム」の連中と並んで、けっこう良いんだぜ。
奴等は自然の多い田舎が好きらしいが、
俺達はやっぱ「都会派」だね。
なんやかんや言っても、昔から人間と一緒に生きてきたからね。

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2001.6.4

山階鳥類研究所 柴田敏隆先生のお話と絵を参考にさせていただきました。

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