八甲田山死の彷徨 新田次郎(新潮文庫)
2001.6.4
読んだことのある方が多いと思います。自分も昔読んだような気がしますが、
あえてまた読んでみました。
この本のすごいところは冬山の遭難の悲惨さもさることながら、
やはり集団の中で、いかに指揮官のリードが大切なのかを教えてくれている点です。
軍隊という特殊な集団ではあっても、僕達が今、属している社会や会社の中でも、
同じ事が言えるのではないか、と強く感じました。
先頭に立つ者がいかに的確で、迅速な判断を下し、グループをまとめるか。
そしてそれに対して、信頼をおいてグループがまとまるか、がその集団の成功を握っていると。
本の中では、そのことが二つの歩兵連隊に描かれています。
上の感想は今の時代の自分の感想です。
これが何年か前、学生時代であったらまた違った感想になったような気がします。
この本を書いた著者の「新田次郎」氏は中央気象台や富士山測候所に勤務されていたそうです。
そうでなければここまでリアルな「自然の怖さ」は書けなかったのではないでしょうか。
事実は悲しいものなのですが、
読み手としてはすばらしい本にまためぐり合えたなと思える1冊です。
このところ「出会ったな!」と言える本ばかり読めています。
そのわりにはその後に、この「最近読んだ本」の文章を書こうとするとうまく書けません。
読み終えた後、この感動を皆さんに伝えようと頑張ってはいるのですが・・・。
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