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グランドジョラス北壁 小西政継 中公文庫
2001.11.7
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グランドジョラス北壁 山の本です。
 登山家・小西政継さんの「グランドジョラス」登山で遭難寸前までいった体験の本です。
 この登山で両足指10本を凍傷で切断。
 冒頭で手術室での回想が書かれていますが、生々しく伝わってきています。
 
 よく言われることですが、なぜ、そこまでして山に登るのか?
 この本を読んで伝わってきたのは、 小西さんが登山家としてというよりも、
 人間が生きていく上で、 困難に立ち向かい、壁を乗り越えていかなくてはいけないとき、
 どうしたらよいのかを山を通して感じられているのではないかと思いました。

 山へ入る時には十分すぎるほどの準備をしたにもかかわらず、
 人間の予測をはるかに上回る自然の脅威、人生の中でいえば、思わぬアクシデント。
 そんな時に小西さんは次のように書いています。
「この危険に遭遇したならば全力を上げて闘う以外に方法はない。この努力の結果が死であったり、生であったりするのだ。
山における運命、宿命なんていうものは、自分の力で、腕で、切り開くこともできるし、閉ざしてしまうこともできるものなのである。」

この言葉を自分が生きていく上で、困難にぶつかった時に思い出そうと思いました。

この登山は1970年12月23日から1971年元旦に行われたのですが、
あの冒険家・植村直己さんも一緒に参加していました。
そして植村さんが本の終わりに解説をされていて、このときから植村さんは登山というよりも冒険へ興味をなされているのが
文章に表れています。

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